「B studio」の思い出
sound inn B-studio
これは、記憶の中ではない、目の前の景色です。
今、レコーディングしているこのスタジオ、、、Sound inn B studio
このスタジオ自体は、40周年です。
40年前、ちょうど出来立てのこのスタジオに見学にきたことがあります。その時は、作家マネージメントをしていて、誰かのレコーディングを見に来たのですが、誰だったかはわすれてしまいました。
それから、4〜5年ほどが経って、このスタジオのフロアーに事務所があった日本テレビ音楽という会社に勤務していました。
そして、このBスタジオ・・・たぶん31年くらい前です、、、、Bスタジオを改装してはじめての使用者が私でした。
当時「元気が出るテレビ」のタイアップ曲で、兵頭ゆきさんと高田純次さんがデュエットを歌う企画があり、それのレコーディングディレクターがぼくだったので、その曲の録音をやったと思います。
あれから31年です。
今も音も居心地もとてもしっくりとくる、最高のスタジオです。
このコンソール、サウンドインのオリジナルで、オーバークオリティというブランドネームで、1チャンネルが約100万円くらいです。たしか、98チャンネルくらいあるはずだから、これだけでざっと1億円、それもオリジナルコンソールだから、その開発費もいれると・・・オーバークオリティ、予算もオーバーサイズだ。
今じゃありえない投資ですね。
もちろん、スピーカーやら、壁や天井や床の底をはいまわっている目にはみえないワイアリングやら、防音やら、当時のテープレコーダーやら、書ききれない機材がどっさりとありますから、とんでもない金額が使われいるわけです。
きっとこのコンソール、エレベーターでは運べないでしょうから窓ガラスが入る前に、クレーンでつりあげて入れたんでしょうね。
当時は、それが当たり前だと思っていましたが、こういうスタジオで、思う存分レコーディングすることは、今となってはとても贅沢な話です。
もうなくなってしまったスタジオも数知れず、、
こうやって、もう35年ほど、スタジオで録音させてもらう仕事をつづけていますが、音を作り上げる現場にいられることは、とても楽しい。
ありがたい。ありがたい。