正直者はバカをみる。。。のか?
マイケル・サンデルの「正義」についても、視点、立場によって「正義」はかわる。人間が「正義」であるためには、どうすればいいのか?
自然破壊と人間の関係とか、しかし、人間も含めて「自然」と考えると、この破壊も自然ということになるのだろうか?・・・・なんてことは、ぼくは小学生3年生頃から思っていたことだけど、還暦になってもよくわからない。
そうすると、やはり今までの経験、足りなくても今の知識、知能で、決定するしかないのだろう。
埼玉選挙がおもしろい。面白いという表現はよくないのかもしれないけど「正直」に思いついた言葉としては「面白い」
今の世の中はある意味すごい時代になった。音楽業界では、秀作をつくり、ライブをやっても、そう簡単に人は動かない。デジタル技術とともに、音楽は無料への道をたどりはじめた。
そんな中、つい昨日まで知らなかったのに、参議院選挙という場を広告媒体として考え登場し、デジダル映像の集積地であるユーチューブを基地に展開してきた立花孝志さんの躍進がすごすぎる。
バカ正直者だった彼は、組織の中でたたきつぶされ、そこから長年かけて執念の行動をとりつづけている。人生、命をかけて行動している。これがすべてリアルストーリーであるところが人の気持ちを動かしている。
「いい者」と「わる者」という対立軸をつくりがちだけど、これは、そう簡単なことではない。ただの正直者に政治ができるのか?経営ができるのか?という議論はいつも普通に存在する。ところが立花さんは「正直ものはバカを見る」という常識を盾に、「正直」を武器にかえて戦うという、びっくりするような発明で埼玉にかかっている。
常識で考えれば、誰がみてもとんでもない人だ。しかし、どこかちがうぞ。どう理解していいのかがわからない不安はあるけど、ぼくらは、怖いのに怪談を見たい、そんな生き物だ。わからない、理解しきれないものが大好きだ。UFO、ネッシー、幽霊、怪奇現象、陰謀論、女心、、、とわからないことは溢れている。
さて、正直者は勝てるのだろうか?
対立候補は、政治の常連さんのようです。民主党の野田元総理をわきに応援させながら、自民党の平山さんを一番に選挙カーへあげる。こちらこちらで、勝つためには方法をえらばないプロのようだ。選挙のタイミングをずらして、当選しやすくするために、22億円もの税金を平気でつかえちゃう人は、信頼できる人とはいえないよね。これは、うんざりする。これは誰もが感じる、人情というものだろう。
手段をえらばず、正直にすべてを公開しながら進む姿は、見ていて、大丈夫なのか?と怖くなる。恐ろしくて手を顔にあててみるのだが、その指の隙間からやっぱり覗き見してしまいたくなる。
デジタル&動画時代の寵児から目がはなせない。