行動・決定のしくみ
今回のレコーディングについての考え方=行動の決定について、思い返していました。いろいろな角度があり、すべては説明できませんが、今年もレコーディングしようとの中で行動を決定した瞬間というのがありました。そのことについて今日は書きます。
森川さんはオリジナル曲以外に、カヴァーを中心に歌うライブシリーズをやっています。カヴァーライブを今年の3月にこの3人のミュージシャンにお願いして、森川さんのライブをやりました。
いつもはピアノだけで、しっとりと歌うことが多いカヴァーライブですが、ひさしぶりに、グルーヴィーなライブもいいかなと企画しました。
この日は、松井五郎さんを招き、安全地帯のカヴァー3曲をメドレーでやるというコーナーを設けていました。この映像の「熱視線」そして、〜「好きさ」〜「じれったい」と続く、3曲のメドレーでした。
これが、かっこよかった。なんといっても、このメンバーのグルーヴがすばらしく、このグルーブと完全に一体となって歌う森川さんの歌もとてもよかった。
ぼくはこの瞬間、会場の中で歌を聴きながら「今年もやろっと。」と気持ちを固めました。
もちろん、うすうすは計画していました。それはもう3年以上前に、森川さんのトータルプロデュースをはじめたときに、5年連続でアルバムをリリースしたいなと、漠然とした目標をたてていたので、4年目の今年も、なんとかCDリリースしたいと思っていたという、そんな背景はありましたが、そう簡単にレコーディングは踏み切れません。
単純に先立つ物が必要だから、そう簡単じゃないわけです。その上、打ち込みだったり、ファイルの交換で少人数の才能を駆使してサウンドを作り上げるという方法ではなく、ミュージシャンが集まってレコーディングするということは、それなりの大きなスタジオを借りてレコーディングするということで、どんどん、予算は膨れ上がります。
それでも、やりたい。この人たちで、レコーディングしたい。この人たちの演奏の中で、同時に森川さんに歌ってもらい、それを録音したーーーい!
という衝動がおこり「やるぞ!」と心の中で決定したわけです。
ようするに、気持ちの問題だということですね。「やるぞ!」という決意があれば、さてさて、どうやろうか、どんな順番で、誰と会話して、スケジュールを組み立て、予算を捻出して、業者を決定して、レコーディングのための準備をすべて細かく進めていくわけです。
行動・決定のしくみは「やるぞ!」という気持ちです。そう思わせてくれたのが、この人たちの演奏でした。