思考の散歩道

散歩好き音楽ディレクターの日記

焚き火と瞑想効果

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本栖湖キャンプ場・・・はじめてこのキャンプ場に来たとき、焚き火にはまった。

 

若い頃、20代〜35歳くらいまでは、夏には伊豆の海にあそびにいっていた。毎年行っていた海辺の温泉旅館のおやじさんが、山歩きが好きな人だった。山の話を聞いて、山をあるいてみようと思った。そんなことが動機となって、涼しい山方面へいくことが多くなっていった、、、たぶん、1995年前後の夏から、この本栖湖キャンプ場にあそびに行き始めたと思う。

 

人が少なくて、直火での焚き火ができて、快適な環境だ。もう何回行ったことだろう。

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この連続して途切れ目のない立体映像と、パチ、、パチパチとはじける音、火花がパッと闇夜にまいあがる瞬間、ゆらぐ炎を眺めているだけで、頭の中は空っぽになっていく。

 

何度かキャンプを体験していくうちに、焚き火は最高のヒーリングだと気がつく。

 

普段はいつも、何かを考え、その何かは、秒単位で切り替わっていく。さまざまな、仕事のこと、家族のこと、子供達のこと、孫のこと、脳の中の様々な情報が、とりとめもなく勝手に切り替わっていく。

 

散歩をしていても、会社にいても、頭の中は、こんな状態だ。朝起きてからは、今日の計画、段取りを考えながら食事して、シャワーをあびながらも考えている。考え事をしていると、はて、シャンプーはしたのか?どうだったっけ?ともう一度洗う。電車の中では、朝から考えた段取りをより潤滑にいくように、頭の中でさらに計画をブラッシュアップしてゆく。まだ起きてもいないトラブルを予想して、その次の作戦も考えて会社についたら、すぐに実行していく。

 

もう会社には行っていないけど、やっていること、仕事へのアプローチはクセのようなもので同じである。時間軸を平行して起こっているいくつかの業務を項目別にわけて、何をいつまでに、どの段階までクリアしていくのかを考えている。昔とちがうのは、家でやっている作業が多いために、夕方以降は、酒をのみながらやっていたりして、それが、結局非効率なうえに、お酒が好きだから結果として非効率はお酒の量を増やすという悪循環をもたらす。

 

今日はこんな話ではなくて、何も考えない状態を生み出すこと。
焚き火は、脳内を瞑想状態にする効果があるということを書きたかった。

 

瞑想しようとしても、そう簡単に出来るものではない。目をつぶって呼吸を深くして「空」を求めても、なかなか出来るものではない。ところが、焚き火はその状態をいとも簡単に生み出すのだ。これは、発見だと思った。

 

夫婦や家族、あるいは、気のおけない仲間たちと、一晩ゆっくりと焚き火をながめながら、とりとめのない話をしながら、バーベキューをしながら、ワインをのみながら、星空をながめて、夜の湖に散歩にいって水のザザザーという波打ち際の音を聴きながらねっころんで星をみて、そして、また焚き火を目印にもどり、ぼんやり眠くなるまで眺める。

 

一人抜け、二人抜け、眠くなったら眠る。こんなに脳の中をちゃんと空っぽにできる時間を創り出すことは、日常ではなかなかできない。焚き火は素人も簡単に瞑想状態にはいることができる装置だ。

 

 

焚き火は、脳内メモリをすっきりと整理してくれます。