出会いの連鎖
ひとつの出会いは、さらに新たな出会いをもたらします。
単純にふりかえれば「出会いの連鎖」で、人生は作られているように思います。
たとえば、誰しも、この世に生まれてみますと、両親がいたり、兄弟や姉妹がいたり、そこではじめましてという最初の出会いがあります。
そして、そのうち、近所や幼稚園でなかよしができます。
こうやって、出会いをかさねがら、いつか就職したり、歌をうたったり、いくつかのグループにわかれていきます。
このグループは、それぞれ少し関わりのあるグループが重なっていて、そこに「出会い」ということにより、広がっていく世界があります。
youtubeを見ていると、関連動画がどんどん出て来ます。それをまたクリックすると、新しい歌手との出会いがそこにあります。
たとえば、ぼくの場合、ジェフ・ベックが大好きで、ロニースコッツクラブでのライブDVDを購入したら、そこにジョス・ストーンが出ていて、気に入って、ジョス・ストーンを聴き始めるみたいなことが起こります。
エリック・クラプトンが好きで、クロスロードフェスティバルのDVDを見ていて、ジョン・メイヤーを気に入って、ジョン・メイヤーのライブDVDも買ったりしました。
こんな風に、人生は人と出会い、そこから、また新たな人と出会っていきます。
真璃子さんと知り合って、レコーディングをしたり、ライブをやったりするわけですが、そこで一人のピアニストと出会いました。
このayunaさん、声がとても綺麗です。こうやって、新たな才能と出会うことは、とても楽しく、おもしろいものだなと思います。
そうすると、また新たな考えが浮かび上がります。この声をもっとつかうと、もっと面白いことができるのではないか?
そうだ、真璃子さんのステージで、企画コーナーをつくって歌わせてしまおう。このふたりの声の相性がとてもいい・・・そうだ、ザ・ピーナッツをやろう。
なにがいいだろう。モスラではちょっとちがうしな。
そうだ「ふりむかないで」・・・これをふたりで歌ったらかわいいはずだ。
そんなわけで、ぼくの頭の中では、ピアニストの「声」との出会いから、新しい企画を思いつきまして、そして、ayunaさんをステージにひっぱり出すことに成功しました。
これは、ひとつの才能の発見でもあります。
この「声」には、なにやらまだまだ可能性があると感じた瞬間でした。こうして、出会いの連鎖は、人生をおもしろくしていってくれます。